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発進のとき、ウインチに確認してから引き始める。
C)索もどしで走行中には、上空の滑空機はもちろんのこと、周辺の状況を注意しながら走行する。
d)索もどし中、滑走路を横断する人や諸車に注意する。知らないで接近してきたり、横断するような場合には、いったん停止し、安全であることを確認してから、再度索もどしを継続する。
e)索もどしの地域は、できるだけ滑走路の両側の端の草地を利用する。索が裸地に直接触れず、できるだけ索が草の上を通るようにする。しかし、出発点に近づいた場合は、離陸地帯の中心にもどるようにする。
f)索もどし中、走行速度の変化はできるだけスムーズになるようコントロールし、特に引き始めの際は注意する。
g)地盤のわるい湿地帯を通過するときには、車輪が路面を荒すこともあるので、これを避けるために、注意しながら蛇行すること。この際も、突然停止したり、速度の変化を急激に行なわないように気をつける。
h)出発点にもどった後は、滑空機の出発準備中に、ウインチ側に到着し、補助をするようにする。この際も、飛行中の滑空機や飛行場の状況を確認の後、運行する。
10.巻きもどし中のウインチ係は、ドラムからの索の流れを確認し、不安定な状態になったら、ただちに無線機または信号旗で停止を命令する。もしも、案もどしの自動車が気づかないときは、ピストから無線機または赤旗を横に振って停止させる。完全に停止を確認したら、索に近より、点検・修理を行なう。
11.走行中の通信
走行中のウインチの騒音は大きく、相互の連絡に支障を来たすことがある。レシーバーおよびマイクを充分近づけ、人手のある場合は信号旗を併用し、連絡の手落ちのないように努力する。

 

ウインチ操作の注意
ウインチの運転は、自動車の免許の所有者であって、グライダーに乗っているパイロットの立場を充分にわかる者によって、運転されなければならない。

 

 

 

 

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